補助金活用の注意点とコンサルタントの選び方

補助金の不条理さと不安定さ

①今申請できても来月、来年申請できるとは限らない

 →毎回少しずつ要件が変わる。年単位ではガラッと制度も変わる


②採択されても思った金額が出るとは限らない

 →交付申請や実績報告で金額が削られたり否認されることも


③補助事業から一定以上利益が生まれると返還

 →自己負担以上に利益が出た場合、一部又は全部の返還義務


「採択」だけでは支援は不完全
コンサルタント報酬も「採択時」に払うため資金繰りは悪化する点に注意!

補助金を活用する企業が少ない理由

①補助金を申請してもお金は増えない

 →チャレンジにかかった費用の1/22/3後日キャッシュバック


  →必ず自腹の部分がある!そしてチャレンジが成功しないと赤字!

  コンサルタント報酬も「採択時」に払うため資金繰りは悪化する点に注意!

具体例
1,500万円の設備投資の計画を補助金申請して採択された!
コンサルタントへの成功報酬例:150万円+全額1,500万円を支払う必要
購入後に無事補助金1,000万円受け取ったが…この時点で自己負担は650万円
しかし、その設備を導入して始めた新サービスにお客さんは来なかった
さらにランニングコストが嵩んで「買わなきゃよかった!」
補助金で買ったものは勝手に売ることすらできない

利益につながらないものを買って補助金をもらっても何も得しない!
補助金は後払い!受給まで1年かかるケースも!

②(原則)前に買ったものや急ぐものには活用ができない

 →補助金に申請して、OKが出てからじゃないと原則発注できない。


  →補助金のスケジュールに合わせられないと活用はむずかしい

  経営のスピードがなくなる。補助金もらわずにやった方が成果は早く出る

具体例
4月にものづくり補助金の商談をして、「最短」で申請ができても
5月中旬:次回〆切
7月中旬:採択発表
すぐに交付申請しても8月中の交付決定(9月になる可能性も高い)
発注できるまで5ヶ月前後、時期によっては8ヶ月ほど見ておく必要がある

1回で採択できなかった場合、さらに3~4ヶ月発注が遅れる

審査がある

 審査での採択率は約25%~90%。平均45%前後?高額補助金はプロ同士の戦い


  →実績があるプロの報酬は高額!

  さらにコンサルタント任せだと補助金のためだけの「絵に描いた餅」

具体例
適切な事業計画ならば
・経営会議や進捗管理に使える
・金融機関に提出できる
しかし、補助金獲得のためだけの事業計画書は、見返されることはない。

コンサルタント活用で解決できる課題は③のみ
しかし、コンサルタント主導の事業計画ではもったいない

補助金を活用して成功するための条件とは?

補助金のリスクやデメリットを認識して活用することが大事

コンサルタントに確認すべき3つのポイント

「補助金活用のデメリットを教えてください」


「交付申請で減額した場合、報酬はどうなりますか?」


「事業計画のモニタリングはやってもらえますか?」